製品情報

鋳型内ガス圧測定器
CastioI

高付加価値品鋳物への生産シフトを加速

今日の先進国の鋳鉄鋳物産業において汎用品鋳物は新興国との激しい価格競争にさらされています。
そのため薄肉鋳物や極薄肉鋳物などの製造難易度の高い高付加価値品鋳物への生産シフトが課題の1つです。

溶湯の最終充填箇所のガス圧を測定し、ガス通気孔の数やガス通気孔の設置箇所の妥当性を検証することで、難易度の高い薄物鋳物の鋳造を容易にします。

以下は、建設用クレーン車構成部品薄物鋳物での溶湯の最終充填箇所で発生するガス圧改善事例です。

表1 主要諸元
製品名称 クレーン車構成部品
材質 FCD450
鋳込み重量 77Kg
中子 なし
鋳造法 生型
図1.クレーン車構成部品上型
図2.ガス通気孔改善前①および6-Φ5のガス通気孔追加後②の鋳型内ガス圧

図2は最終充填箇所(図1)で発生するガス圧(図2の①)および最終充填箇所周辺にΦ5のガス通気孔を6箇所追加後(図2の②)発生するガス圧の測定結果です。

ガス圧を低くすることで溶湯の湯流れ性がよくなり、薄物鋳物の鋳造難易度を劇的に下げることができます。

ハイブリッドカーや電気自動車などの普及によりバッテリーに対する負荷の低い軽量な薄肉鋳物の需要は高まっています。
CastioIを用いることでこれらの需要に容易に応えることができます。

鋳型内ガス圧測定器
CastioI