製品情報

鋳型内ガス圧測定器
CastioI

方案検証を加速

CastioIを用いて、試作時の鋳込み作業時に鋳型内で発生するガス圧およびガス残留時間を測定することで、ガス通気孔の数やガス通気孔設置箇所の妥当性を検証することができるようになります。このことにより量産展開時に顕在化する欠陥リスクを最小化することができます。

方案検証事例1

欠陥発生時にもっとも損失が大きいのが機械加工工程で機械加工面に発生する欠陥です。
試作段階でCastioIをもちい、ガス圧を測定することで量産展開時に機械加工面に発生する欠陥リスクを予測できます。
図2は図1に示す通り孔加工面上部のガス圧の測定結果です。

この測定から得られた方案検証結果は次に示すとおりです。
  • 中子はフラン自硬性のためガス圧は低いが、ガスの発生時間は約100秒と長いため、凝固前に溶湯内にかなりのガスが溶け込んでいる。そのため孔加工面にガス欠陥発生リスクがある
表1 主要諸元
製品名称 射出成型機テールストック
材質 FCD450
鋳込み重量 2715Kg
中子 フラン自硬性
鋳造法 フラン自硬性
図1.テールストック孔加工面ガス圧測定箇所
図2.テールストック孔加工面上部から発生するガス圧
方案検証事例2

図5は図3および図4に示すドラムウィンチ鋳型内部で発生する鋳型内ガス圧測定結果です。

この測定から得られた方案検証結果は次に示すとおりです。
  • ガス発生時間約136秒と非常に長く、ガス圧もピーク時に2トン以上と非常に高い
  • 大量のガスが長時間にわたって溶湯内に溶け込んでいるため、製品の最も負荷のかかる箇所にガスや巣に関連する欠陥が発生するリスクが高い
  • ガス圧が高いため型張り等寸法に関連する欠陥が発生するリスクが高い
表2 主要諸元
製品名称 ドラムウインチ
材質 FCD450
鋳込み重量 80Kg
中子 シェル
鋳造法 生型
図3.ドラムウィンチ下型
図4.ドラムウィンチ上型
図5.ドラムウィンチ鋳型内で発生するガス圧

鋳型内ガス圧測定器
CastioI